留学すれば発音が上達する
と思う方も多いと思います。
留学に限らず、駐在や英語圏の海外で生活していれば発音は自然に良くなる、と思っている方も多いと思います。
発音の上達は個人差があります。ただ英語圏で暮らしたり留学してもうまくはなりません。
海外生活で上達して帰国した人達は、自分でそれなりの努力をした人達です。
駐在など家族で移住する場合や、日本人の多い語学学校などにいるとついつい日本語で喋ってしまい、
色々な用事も日本人のコネを使って日本語でなんとかなってしまう事が多いです。
そういう生活だと意外に英語に触れる機会が無く、
せいぜいスーパーに買い物に行った時のちょっとした会話くらいしか英語を使わずに一日が終わってしまう事もあります。
留学して語学学校で英語を勉強していても、学んだ事を実戦で使える機会をもたないと、なかなか身に付きません。
また、語学学校で発音を個人個人重点的に教えてくれる訳ではないので、
強いアクセントのある自己流の発音のままになってしまう人も多いです。
暫く海外に住んでメキメキ発音が良くなって行く人は、自分で気をつけて練習を繰り返したり、
積極的にネイティブスピーカーに発音を聞いて直してもらったり、日々努力している人が多いです。
ただ学校に通うだけ、ただ海外に住んでいるだけでは発音どころか英語力も伸びません。
1年でペラペラどころか10年でも片言状態になってしまいます。
日本人は真面目に勉強するので、語学学校のテストのスコアはかなりいい点を取ります。
特に、文法、リーディングなどは得意なのですが、スピーキングになると一番下のクラスになる事が多いです。
発音をおろそかにしているので、単語力があっても相手に通じず、せっかく勉強しても実戦で全く使えない英語になってしまいます。
ネイティブみたいにパーフェクトな発音でないとだめだと思い込ませるような広告をよく目にしますが、
そこまで発音にこだわる必要はありません。もしそこまでこだわりたい場合は、スピーチセラピストをつけて、
かなりのお金を費やさないとネイティブな発音をするのは難しいと思います。
英語は色々な国、例えばインドやフィリピンでも使われていて、彼らの発音はかなり強いアクセントがあるのですが通じています。
ようは、発音の基礎:音の強弱(アクセント)、リズム、日本語にない発音などをしっかり身に付ければ、ちゃんと通じるようになっていきます。
ネイティブの音に合わせて発音し、自分の発音を録音して聞く事でどれ位自分の発音がネイティブに近づいているかを確認しながら練習出来る 教材もあります。「聞き流してスラスラ英会話を覚える」など都合のいいうたい文句で売っている教材より、 初心者はまず発音の基礎をじっくり学べる教材を選んで下さい。